取得しておくと有利な資格と参考になる書籍

管理職を目指すなら、ぜひ取得しておきたい資格として「認定看護管理者」があります。認定看護管理者は、管理者として優秀な資質があり、組織を発展させることができると期待される看護師に与えられる資格です。日本看護協会の認定看護管理者認定審査によって認定されます。看護師としてのマネジメント能力を問われ、看護師長や看護部長を目指す上で取得しておきたい資格です。

取得しておくと有利な資格と参考になる書籍

認定看護管理者はどんな仕事をするのか

名前に管理者と付くとおり、病院などの現場でリーダーとして役割を果たします。主に、医療、保健、福祉の政策などに関する知識や組織管理の理論、経営の知識などを習得して看護サービスの向上を図り、看護師の教育、育成、人事などをおこないます。また、看護師が長く働ける職場環境を整え、医療事故を防ぐ取り組みもおこないます。

認定看護管理者になるには

看護師になって5年以上の実務経験を積み、次のいずれかの要件を満たしていると受験資格が与えられます。

  1. 1.認定看護管理者教育課程サードレベルを修了していること。
  2. 2.看護系大学院で看護管理を専攻し修士号を取得後、実務経験が3年以上あること。
  3. 3.師長以上の管理職経験が3年以上あり、看護系大学院において看護管理を専攻し修士号を取得していること。
  4. 4.師長以上の管理職経験が3年以上あり、大学院において管理に関連する学問領域の修士号を取得していること。
認定看護管理者詳細
認定看護管理者
申込方法や試験の詳細については、日本看護協会のホームページを参照してください。

認定看護管理者の難易度

試験は年に一度きりです。書類審査に合格すると筆記試験に進むことができます。筆記試験は20問のマークシート形式に加え2問の記述問題があります。合格率は70%以上となっています。5年以上の実務経験と教育課程の修了といった受験資格を満たすことが大きな壁であり、試験の難易度はそれほど高くないでしょう。

認定看護管理者をとるメリットとデメリット

認定看護管理者の資格をとればスキルアップが期待できる他、管理職への昇格も期待できます。管理者としての視点が養えるので意識が高くなり、仕事に積極的に関わることができるようになるでしょう。ただ、取得に時間とお金がかかるのはデメリットと言えるかもしれません。また、資格をとったからといって昇格できる保証はありません。

認定看護管理者の状況

日本国内の看護師の中で、認定看護管理者の資格を持っている人は、1000人に1人と言われています。今後看護のニーズが高まることは間違いないので、資格を持っていることで自分の能力をアピールすることができるでしょう。

認定看護管理者の勉強におすすめの本

まずおすすめなのが、「看護管理ファーストブック」です。

看護管理ファーストブック詳細
看護管理ファーストブック
こちらの本は、新カリキュラムに準拠しており、看護管理の基本が学習できるとともに、地域包括ケア、倫理的意思決定、労働法規、情報管理などといった最新トレンドも学習できます。

次に、「看護管理者のための概念化スキル超入門: 本質を捉えれば現場の問題は解決できる」もおすすめです。

看護管理者のための概念化スキル超入門: 本質を捉えれば現場の問題は解決できる詳細
看護管理者のための概念化スキル超入門: 本質を捉えれば現場の問題は解決できる
看護管理者に共通する問題解決能力が弱くなることについて概念化スキルを身に付けるためのノウハウを紹介しています。

看護の道でキャリアを重ねていきたい人へ