管理職を目指すなら、ぜひ取得しておきたい資格として「認定看護管理者」があります。認定看護管理者は、管理者として優秀な資質があり、組織を発展させることができると期待される看護師に与えられる資格です。日本看護協会の認定看護管理者認定審査によって認定されます。看護師としてのマネジメント能力を問われ、看護師長や看護部長を目指す上で取得しておきたい資格です。
名前に管理者と付くとおり、病院などの現場でリーダーとして役割を果たします。主に、医療、保健、福祉の政策などに関する知識や組織管理の理論、経営の知識などを習得して看護サービスの向上を図り、看護師の教育、育成、人事などをおこないます。また、看護師が長く働ける職場環境を整え、医療事故を防ぐ取り組みもおこないます。
看護師になって5年以上の実務経験を積み、次のいずれかの要件を満たしていると受験資格が与えられます。
試験は年に一度きりです。書類審査に合格すると筆記試験に進むことができます。筆記試験は20問のマークシート形式に加え2問の記述問題があります。合格率は70%以上となっています。5年以上の実務経験と教育課程の修了といった受験資格を満たすことが大きな壁であり、試験の難易度はそれほど高くないでしょう。
認定看護管理者の資格をとればスキルアップが期待できる他、管理職への昇格も期待できます。管理者としての視点が養えるので意識が高くなり、仕事に積極的に関わることができるようになるでしょう。ただ、取得に時間とお金がかかるのはデメリットと言えるかもしれません。また、資格をとったからといって昇格できる保証はありません。
日本国内の看護師の中で、認定看護管理者の資格を持っている人は、1000人に1人と言われています。今後看護のニーズが高まることは間違いないので、資格を持っていることで自分の能力をアピールすることができるでしょう。
まずおすすめなのが、「看護管理ファーストブック」です。
次に、「看護管理者のための概念化スキル超入門: 本質を捉えれば現場の問題は解決できる」もおすすめです。
看護主任・看護師長・看護部長とステップアップして看護管理者としての活躍を目指すならキャリアプランが重要です。
看護師が管理職として昇進・昇格して看護管理者になった場合のメリットとデメリットについてわかりやすく解説します。
看護管理者とは、どのような立場と役割を持つのでしょうか。まずは看護管理者の概要を確認しておきましょう。